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International Stroke Conference 2020 参加報告(伊東 雅基)

  • お知らせ
  • 2020年02月25日

International Stroke Conference 2020 @ LA convention center2020/2/19-21)参加報告

 伊東雅基(釧路労災病院脳神経外科)

 

先週、毎年(私の中で)恒例のStroke meetingに参加してきました。嫌がる、杉山拓先生をなんとか説得して、ルームシェア(今は流行らないそうです)で宿泊費を抑え、節約学会旅行といたしました。

私は、釧路労災病院の諸先生に5日間不在となるご許可いただき、“機械学習を応用したTrousseau症候群の予後予測”というテーマでポスター発表を行いました。地域のがん拠点病院かつ、一次脳卒中センター(PSC)という労災病院の日常診療で遭遇する、ガンに伴う脳卒中(通常の10倍近い再発率です)managementに関する報告です。

大学からは杉山拓先生が“頸動脈内膜剥離術手術操作の動画解析”、川堀真人先生がRainbow研究(Phase1)の成果発表をそれぞれなされました。学会全体としては、複数のランダム化比較研究でpositive resultが得られた記念すべき年(rtPAによる血栓溶解療法25周年・血栓回収療法5周年)ということを記念したセッションを筆頭に、日本発の抗血小板薬エビデンス(シロスタゾール関連)に関するdebateなどがありました。ビッグニュースはなかったように思います。

小さなセッションでしたが、Unruptured aneurysm managementの会場にて、Simple is best treatment、すなわちFlow diverterや、瘤内flow diverterとしての新たな動脈瘤塞栓物質による治療に慎重姿勢、瘤内コイル塞栓術が安全で有効でベストという態度の意見が多かったのには納得でした。

一時代前の治療として紹介されるneck clippingは、内視鏡下のIC cave動脈瘤のtrans-sphenoidal clippingや経眼窩上縁アプローチでIC terminal動脈瘤clippingで、その低侵襲性が強調されるだけの内容でした。

私の日常診療real worldとは異なるわけですが、欧米でどう捉えられているのか?再認識するのに、改めて良い機会になりました。

私は、米国留学から帰国して最初のStroke meetingで、LA開催であったこともあり、Stanford大学のラボのみなさんと旧交を温めつつ、現在留学中の内野晴登先生の仕事ぶりも伺うことができました。

今回は大学院を卒業する東海林菊太郎先生も誘って、国際学会に行ってきましたが、純粋に楽しいので、今後もこうした活動を続けて行きたいと思います。

 

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会場近くのハンバーガーレストランにてランチ

(伊東、川堀、杉山、九州大学脳神経外科の有村先生、高岸先生と。)

 

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スタンフォード大学脳神経外科ラボのディナーにて

Gary Steinberg教授(右奥から2番目)とラボの皆さん、留学中の内野先生、伊東、東海林も潜入)

 

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ポスター展示会場、新型肺炎騒動でやや演題取り下げの目立つ館内。