Disease

対象疾患

一覧へ戻る

微小血管減圧術

微小血管減圧術(Microvascular Decompression: MVD)は、三叉神経痛や片側顔面けいれんなど、脳神経を血管が圧迫することで生じる疾患に対する外科治療です。三叉神経痛は、食事や洗顔といった日常動作で顔面に電撃痛が走る疾患であり、片側顔面けいれんでは、意図せず目の周囲や口元がけいれんを繰り返します。これらは、脳幹から出る神経の根元を血管が圧迫することで、神経に過剰な興奮が生じることが主な原因と考えられています。
顔面の痛みやけいれんは、その原因によって治療のアプローチが異なるため、個々の病態を正しく見極めることが重要です。当施設では、脳神経外科のみならず、脳神経内科、歯科、麻酔科(ペインクリニック)といった各分野の専門家が緊密に連携する大学病院ならではの診療体制を整えています。それぞれの専門性を活かして病態を把握することで、神経ブロックや薬物療法、ボツリヌス療法など、手術以外の選択肢も含めた幅広い治療計画を検討することが可能です。
三叉神経痛や片側顔面けいれんの診断に至り、根治を目指す場合や内科的治療で十分な改善が得られない場合に、微小血管減圧術(MVD)を検討します。手術では耳の後ろの骨を小さく開頭し、手術用顕微鏡で原因血管を特定し、神経から慎重に剥離して移動させます。この手術は症状の根本原因を取り除く治療であり、術後早期に症状の緩和や消失が得られる場合が多いです。手術に際しては、聴力障害や顔面神経麻痺などの合併症を回避するため、術中モニタリングを活用しながら、安全で確実な手術の遂行に努めています。

一覧へ戻る

ページ上部へ