医療関係者の方へ
教授ご挨拶
この度、令和3年1月1日付けで北海道大学 大学院医学研究院 神経病態学分野 脳神経外科学教室 教授を拝命いたしました。当教室を代表して、一言ご挨拶申し上げます。
北海道大学 脳神経外科学教室は昭和40年、都留美都雄初代教授により開設され、以後は阿部弘第2代教授(昭和59年就任)、岩崎喜信第3代教授(平成12年就任)、そして宝金清博第4代教授(平成22年就任)のもと発展して参りました。これまでの北海道大学脳神経外科学教室の歴史と伝統を継承し、教室運営の要である地域医療の堅持と、未来への責任としての人材育成を柱として、最先端の脳神経外科医療を真摯に追求しつづけることで切れ目なく教室の発展に寄与していきたいと考えています。
脳神経外科は、脳・脊髄・末梢神経系を含む広範囲におよぶ神経疾患を取り扱います。北海道大学 脳神経外科学教室ではこれまで脳血管障害・脳腫瘍・脊髄脊椎疾患の外科治療を3本柱とし、多岐にわたる中枢神経疾患を克服すべく日夜、診療と研究に取り組んでいまいりました。そして近年発展が目覚ましい脳血管内治療、機能的脳神経外科などについても専門のスタッフが診療・研究に取り組んでいます。このように最先端の診断・治療機器を駆使し各分野の先進技術を備えた専門スタッフが診療に当たり、研究においては臨床に根ざし臨床にフィードバックし、そして社会に還元できる基礎研究・臨床研究を中心に産学連携を含めた他分野との協力体制のもと先端的な研究を推進しています。
教室の更なる発展には新たな仲間と人材育成が不可欠です。脳神経外科医療、脳卒中医療あるいは脳腫瘍、脊髄脊椎疾患、機能的脳神経外科など関連分野に興味のある医学生の方や若手医師の皆さんはぜひ、当教室に足を運んでいただければ幸いです。私たちが日夜、診療・研究に取り組んでいる姿を見ていただくことで一人でも多くの方が仲間に加わっていただく機会を心よりお待ちしています。皆さんとともに北海道大学 脳神経外科学教室の未来を創り、さらに多くの仲間が指導的立場の脳神経外科医、医療人、研究者として世界に羽ばたくことができるような教室運営を行いたいと考えています。